【会社員+副業が最強!】サラリーマンをやることは人生無駄とは必ずしも言えない。
高寺です。(Twitterもやってます。フォローよろしくです)
「サラリーマンは人生を無駄にしている」という声があります。
この世の中サラリーマンといっても、いろんなサラリーマンの方々がおられます。
境遇も前提も違いますよね。
無駄か有意義なのかとらえ方、解釈は千差万別なので一概に言いきれません。
0か1かの極論に振りがちなひとつ典型例な意見だなと思うのですが、言わんとしてることはわかります。
僕もかつては国家公務員として働いていて、「このままでは、自分の人生は不幸になる」と思って退職を決めて、起業家の道を選びました。もうそれから10年以上が経過して、その選択に微塵も後悔はありません。
その選択が出来た自分に感謝しているくらいです。
一方、「サラリーマンを続ける方がいい!」と思っている人も数多くいます。
というわけで今回の記事では、元公務員、現イチ起業家経営者視点からサラリーマンという生き方・働き方をどう見ているか。
メリット、デメリットをお話しながら、オススメの働き方をお伝えしたいと思います。
目次
「サラリーマンは人生の無駄」という意見が出てくる理由・背景
そもそも、なぜ「サラリーマンなんて人生の無駄だ」という意見が出てくるのか、実際にネット上に出ている意見を並べて考察してみたいと思います。
- 年功序列、終身雇用の崩壊
- 会社の平均年収は年々下がっている
- 年収が上がれば上がるほど、年収に占める手取り金額の割合は下がる
- いつまで経っても、時間の切り売り
- 勤務先の会社がつぶれたら収入が途絶える
- 社外で通用するスキルが身につかない
こんなところですね。
ひとつひとつ見ていきましょう。
年功序列、終身雇用の崩壊
昭和時代、平成時代も中盤までは、まだギリギリそうですかね?
会社に先に入った者順に年収が高くて待遇が良くなっていきました。
しかし、今はそんなことはありません。
ただただ年齢を重ねるだけでは、給料は思った以上に上がりません。
逆に年齢はまだ若いけど給料が高い人もいます。
終身雇用も崩壊しています。
学生を卒業して一発目の就職先の会社にずっと定年まで勤めるというのも稀なケースとなりました。
転職も当たり前になりましたよね。
「今の会社は二社目、三社目」と言う人が多くなりました。
企業としても定年までずっと社員を抱え続けるのは無理だと判断し、早期退職者募集を社内で案内しているケースも今や珍しいことではありません。
年齢を重ねて、生産力が落ちた社員を抱えてられるくらい資金力に余裕があるわけではなくなったのです。
今までは会社に行ってとりあえず働いておれば給料は上がって、家族を持ってマイホームを建てて。というわかりやすいレールがあったんですが、いつ社外へ放り出されるかわからない時代となり、「サラリーマンはオワコン」と言われるようになったわけです。
会社員の平均年収は年々下がっている
出典:平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
これは年功序列制度崩壊と関連があるトピックですが、こちらのグラフが示す通り、日本の会社員の平均年収は近年若干持ち直しているものの、長期ではどんどん下がっています。
(持ち直してると言っても、↓でも説明している通り、社会保険料と税金は増加していますから、実質的な可処分所得は減っています。)
年功序列が崩壊して成果報酬制・能力給という考え方が徐々に浸透してきたわけですが、奇しくも若い社員に対しては「まだ若いしあまり会社に貢献していないから給料は上げられない」、年齢を重ねた社員には「年齢のわりに会社に対する貢献度が低いから、給料は上げられない」と言わしめる材料を与えてしまいました。
大企業も中抜き、ピンハネ企業ばかりで新しい産業も育ちませんし、会社給料は上がりませんから若い世代、子育て世代の消費も上がりません。
おじいちゃんおばあちゃんがお金をため込んでいて、市場にお金が回りませんから、景気も良くなりません。
コ〇ナショックがそこへ拍車をかけて、もう不景気と言っていいザマでしょう。
政府も効果的な対策を打ちませんし人口減少、少子高齢化でますます日本は衰退の一途です。
年収が上がれば上がるほど、年収に占める手取り金額の割合は下がる
所得税、住民税、社会保険料率のアップもエグいですよね。
国民負担率はなんと48%。
(稼いでも、半分近くを社会保険料と税金で国に持っていかれるということです。)
頑張って年収を上げても、日本は累進課税がキツいので手取り金額は思ったより伸びません。
年収1,000万円=高所得者と世間では言われますが手取り金額は約720万円。
月に自由に使える金額が60万円と考えると、さほど裕福とは言えませんね。。独身なら余裕ですが、既婚者で子供がいる世帯ならば、家賃(or住宅ローン)、食費、水道光熱費、通信費、教育費etcと払っていけば、月20万円も貯金はできないのではないでしょうか。
都会暮らしなら夫婦共働き前提で、子供ギリ二人ならいけるかな?というくらいでしょうか。
将来の自分たちの老後資金も貯めていかないといけませんからね。
しかも年収1,000万円ともなれば通常、社内での責任は増えてストレスもかかってくることが予想されます。
ストレス過多で暴飲暴食や衝動買いに走ってしまったら、ますます家計は潤いません。
さらに既婚者であれば、「家事や育児はどちらがどれだけ負担するの?」と夫婦間でもめているケースはよくSNS上でも見られますし、ただでさえ会社の仕事が忙しくて時間的余裕がないのに、さらにストレスの原因にもなることが予想されます。
子供ともっと一緒に遊んであげたいけど、体力的に限界・・・とか。。
こういう経済的なことだけでなく家庭のことにも目を向けると、ますますサラリーマンという働き方が無駄のように思えてくるかもしれません。
いつまで経っても、時間の切り売り
サラリーマンはどこまでいっても、労働収入です。
何億何十億円という資産が手元にあれば、それを運用することで資産収入・不労収入を得てお金にも時間にも余裕がある生活が送れますが、ただただサラリーマンを続けているだけでは、そこまでは到達できません。
いくら正社員と言えども、結局は時給労働というのが現実です。
もし残業をしても残業代が出ない会社で働いているなら、自分の月収を月の労働時間で割ったら時給1,000円だった。なんてことも普通にありうる話なんですよね。
ぜひ、ご自身の月収と労働時間から時給を割り出してみてください。
人によっては、コンビニの深夜アルバイトよりも時給が低い人がきっと出てくるはずです。
これも、「サラリーマンなんてやってられねー!」と思うひとつの理由と言えそうです。
勤務先の会社がつぶれたら収入が途絶える
収入源を会社に依存しているのも、今の時代は危険です。
会社はつぶれる時は簡単につぶれますからね。。
この記事を書いている2022年9月現在、30年以上ぶりの円安により輸入物価上昇で生活費を圧迫しています。
この物価高で企業の商品サービスの仕入原価だけでなく、人件費や広告費、家賃といった販売費・一般管理費も上がります。
これらの経費上昇を商品サービス価格に上乗せできるのか?と言うと、商品価格を上げても庶民は上がらない会社給料で買いたくても買えませんから、企業は売上を維持向上できません。
売上が上がらなければ利益を出すことはできません。利益を出すことができなければ、やがて銀行から借りている融資の元利返済も滞り固定費を払えず、倒産となります。
今後、こういう企業がどんどん増えてくると思われます。
そんな中、いきなり勤め先の会社が倒産して社外に放り出されて、すぐに次の再就職先が見つかるでしょうか。
見つかる人はもちろんいると思います。
でも、それは転職市場における自分の市場価値を上げられている人です。
のほほんと会社に行って、仕事が終わったら飲みに行ったり、家でゴロゴロダラダラ過ごしてきた人に競争力があるとは残念ながら、思えません。。
でも、生きていかないといけません。
生きていくためにはお金を稼がねばなりません。
さぁどうする・・・・??
貯金があればすぐに生活の心配をする必要はないですが、たとえ貯金があったとしても日本で貯金が多いのは高齢者世帯で、20代~40代の働き盛り世代にそれほど余裕はないはずです。
とまぁこういう最悪のシナリオを想定してみると、いかに会社給料ひとつに自分の収入源を依存している状態が恐ろしいことなのかがわかるはずです。
この点も、サラリーマン稼業一辺倒に時間と精神力を振り切ってしまうのはリスクであると言えます。
社外で通用するスキルが身につかない
僕がかつていた公務員なんて、この最たる例ですね。。
法律で身分保障がされているので、確かに解雇はありません。
僕がいたのは税務署、国税局でバックは国ですから、つぶれる時はもう日本全体がつぶれている時ですから、収入が完全に途絶えるという心配はありません。
(職業柄、メンタルを病んでる人は大勢いますが・・・)
しかし、社外でも通用するスキルが何か身につくのか?というと、答えは否ですね。
税金の知識といっても、ただただ国税専門官として働いてるだけなら結局のところ、税理士・会計士には負けますし。。
一般サラリーマンの方々はどうでしょうか。
会社を辞めても、需要がある専門的スキルや知識、経験を持っている人がどれだけいるでしょうか。
日々、単純労働で目の前の仕事を淡々とこなしているだけでは、自分の市場価値は上がってはいきません。
ただただ歳を食っただけ。というならば、正直ヤバいです。
転職は会社にしがみつくしかありません。
そこへ、↑のように「会社倒産」とくれば「オワッタ・・・」って感じですよね。。
対策は、「副業する」一択
じゃあどうしたらいいのか?と言うと、
「副業をする」
もうこの一択だと思います。
一般的には、起業はリスクだから会社員を選ぶと思うんですが、↑でもお伝えした通り、もはや今は会社員としての収入だけに依存しているのはリスクである時代なんですよね。
ですから、収入源を分散させることが最大のリスク対策だということに気づいて、即行動に移すことです。
副業をするということは自分のビジネスを持つということですから、その過程で明らかにビジネス戦闘力は上がります。
「自己投資」と言われますが、「自分」という人的資本力を上げるためにどんどんお金や時間を使っていくんです。
知識を仕入れて、スキルを上げてビジネスを構築していくんですね。
その過程で、おのずと世の中における自分の市場価値が上がり、希少性を帯びます。
結果、食いっぱぐれない人材が出来上がるんですよね。
さらに、副業収入には税金はかかりますが、社会保険料の負担は増加しません。社保は給料の額面金額に応じてかかってくるので、事業収入はNOカウントなんですよね。
この点も、会社の給与をがんばって上げようとするよりも、自分の事業をつくって副業収入を上げた方が合理的なのです。
さらに、売上を伸ばして一人社長の法人(=マイクロ法人と呼ばれます)を設立したら、合法的にもっといろんな節税対策が可能となります。
ちなみに、副業のオススメはインターネットを使ったビジネス一択です。
なぜならインターネットを使えば、自動化ができるからです。
ふだんサラリーマンで労働収入を得ている中で、副業でも時間の切り売りをいつまでもやるわけにはいきません。
そりゃあビジネスの構築し始めの最初は労働ですが、徐々にPC作業しなくても勝手に稼げる仕組みをつくらないと身も心も持ちません。
手元資金も人脈もない人がそういった仕組みからの収入、資産収入を得るためにはインターネットを使うしかないですね。
会社給料以外の収入源があれば会社のいいように使われることもなくなりますし、ビジネス力が上がれば会社の仕事も楽になるはずです。
自分でビジネスをしたら、今までよりも明らかに視野は広くなるし、視座も高くなりますからね。
今まではイライラしたことも、収入源が複数あるということで選択肢が増えて心の余裕にもつながるし、ほんと良いこと尽くしですよ。
副業をすれば、転職でも有利になる!
インターネットビジネスの文法を知って実際にビジネスを構築することができたら、転職もしやすくなるんですよね。
実際、僕が主宰しているオンライン講座「おませこ」で、ブログで稼げるようになって転職活動をしたら、WEB系の会社にすんなりと転職が決まっています。
それも何人も。です。
実績としては、月5万円程度の収入でもOKなんですよね。
それでも「WEBビジネスで売上を上げている」という事実で「採用!」なんでしょう。
それくらい人材不足というのが実情なんだと思います。
WEB系以外の会社でWEBビジネスの実績を引っ提げて面接に行くのもいいと思いますよ。
「インターネット上で発信することは大事だと思ってるけど、どうやったらいいかがわからない」という会社はこの世の中ゴマンとありますからね。
そうでなくとも、今現時点の自分が転職するとしたらいったいどんな会社に行ってどんな職場に働けるのだろうか、年収はいくらくらいになるのか、自分の転職市場価値を調べておいて損はありません。
転職エージェントに登録するだけなら勤め先の会社にもいっさいバレないですし、調べるだけなら完全タダですからね。
実際に転職しなくてもいいわけですし。
ノーリスクです。
プロ目線で客観的に自分の市場価値を確かめておくのもよいでしょう。
転職エージェント利用率が最も高いのはリクルートエージェント。
業界トップの求人数で日本全国すべての地域・すべての職種に対応しているのが良いところ。日本全国の企業情報を持っているので、ちょっと話を聞いてみるだけでもよいかもしれません。
【個人的見解】会社員は必ずしも人生の無駄とは言えない
僕は、会社員は人生の無駄とは必ずしも言えない。と思っています。
仮に「無駄」だったとして、会社員を辞めるのか?という話ですし。。
いくら日本の会社員がオワコンといっても、会社員はとりあえず会社に行って与えられた仕事をこなしておれば、翌月の決まった日には給料が振り込まれるわけですから、ぶっちゃけ楽ですよ。
確かに、会社員一本だけの収入だと不安ですししんどいと思うんですが、会社員をやりながら副収入があるという状況をつくれば、経済的にも精神的にかなり安定します。
それを目指せばいいと思うんですよね。
「サラリーマンなんて無駄だ!」とフリーランスや起業家として独立する人がいますが、1日24時間すべて自己責任のもと自己管理してやっていく必要がありますし、会社を辞めてしまえば社会的信用はゼロスタートです。
収入についても、事業からの売上が上がらなければ貧乏生活を余儀なくされるので、相当な覚悟でない限りは、会社員を辞めることはオススメしません。
会社を辞めてからずっと死ぬまで誰にも守られない生活をする。その意味をよくよく考えて判断した方がいいと思っています。
僕も公務員を辞めてからたった4ヶ月後に、ビジネス上のトラブルで月利益40万円あったのがいいなり月7,000円になってしまい、絶望しましたからね。。
「絶対にサラリーマンには戻らない」と決めていたので、必死こいて売上を戻しましたが。
この時に、起業は損することを受け入れて不安定な日々を楽しめる、基本的に頭のおかしい人間にしか無理だなと悟りました苦笑
今勤めてる会社が不満ならば辞めてもいいと思いますが(パワハラやブラック労働などそのままだと精神が壊れてしまうなど、むしろ今すぐにでも辞めなければならないという場合もあると思います)、会社「員」それ自体をを辞めることはオススメしないですね。
どこからしら、誰かしらに雇われて、まずは自分の飯の食い扶持を確保することはしたうえで、複数の収入源をつくるということをした方がよいです。
サラリーマン収入で生計を立てられているからこそ、思い切って副業にもチャレンジできるわけですし、とりあえず本業サラリーマンの収入で生活できているわけですから、そんなすぐに稼げなくてもいいわけじゃないですか。
じっくり、自分のビジネスを育てられます。
まず心と身体の健康があってこそ新しいことにチャレンジできるというものなので。
やはり「会社員+副業」こそが、多くの人にとっての最適解だと思っています。
本業が副業につながる可能性
さらに業界、業種にもよりますが、会社員での経験が副業に生かせるかもしれません。
その会社、業界、業種だからこそわかる情報をネット上にコンテンツとして発信することで知名度を上げて、ビジネスにすることを考えるんです。
例えば、引っ越し業者ならば、引っ越し業界の裏側や、どういう基準で引っ越し業者を選んだらいのか、引っ越し業者が言われたら困ること、引っ越し代の値切り方、引っ越し業者の収入事情などを発信しながら、引っ越し見積もり業者のアフィリエイトをして、紹介報酬を得ることができるかもしれません。
その他にも、
- 営業で成績を上げた話
- 転職して年収をUPさせた方法
- 働きながら資格をとるためにした時間管理術や勉強方法、オススメの予備校や書籍のレビュー
などなど、本業をがんばることで得られる知識や経験をネット上にシェアし続けることで、ビジネス化させることは可能です。
以上の通り、本業サラリーマンを一生懸命頑張ることで自分の中で発信できるコンテンツが増えていきますし、副業ビジネス構築につながる可能性は十分にあるわけで、その意味でサラリーマンが無駄だとは必ずしも思わないんですよね。
まとめ
サラリーマンはクレジットカードやマイホームや不動産投資のローン審査についても、フリーランスや起業家よりも圧倒的に通りやすいです。
会社のお金と信用力を利用して、その業界の知見を得ることもできます。
サラリーマンはデメリットもありますが、メリットもしっかりあるんですよね。
ですから、サラリーマンという立場をしっかり利用して自分の市場価値、人的資本力を上げる。
そして、副業や金融投資に取り組むなどして、資産収入を増やしていくことをオススメします。
2022.09.19
お金